スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

無題

この記事は、とある一人のひとに向けて書きます。 そのひとへ。先ずはお詫び。 日にちの期限の約束を破ってしまい、本当に本当に申し訳ありませんでした。 すっかり信用を失ってしまったかもしれませんが、それでもよろしければ、以下の駄文におつき合いください。 では本題。 あの歌の発想は、 私が小学校中学年か高学年だった頃、友達と上手く行かないことがあり、その時に両親から「誰からも好かれてる人なんていない。一見上手くやってるような子でも、実は色々抱えているものなんだよ」と言われたことがひとつ。 ふたつめ。中学生の時、同じクラスの華やかなグループの子の一人が、ある日突然ひとりぼっちになっていたんです。何があったのかは分からず終いでしたが。 そのへんのエピソードから、あの歌の世界を作ろうと思いました。 あの歌の主体ですが、実は、第三者というつもりで詠みました。主体は、クラスでは地味キャラで、目立っても苛められてもいない設定です。「あの子」とはあまり接点なし。 「あの子」というのは、あなたやもう一人のひとが仰るように、特に嫌われる要素もないようないい子。 そんな子を何らかの理由で嫌う子がいたらしく、椅子にひっそりと画鋲が置かれていて、登校してきたあの子が当惑している。 その様子を離れた席から見ていた主体が、「あんないい子でも色々あるんだなぁ」と思った。私は、前向きな歌として詠んだわけでもなく、ただ、思春期の一場面を切り取っただけのつもりでした。 歌の完成度ですが、低いと自分でも思っています(−−; どうしてそこまで分かるの!?というほど、あなたからの指摘は図星でした(笑)。 「誰からも好かれるなんてあり得ない」という上の句が先ずできて、下の句で、良い子が意地悪をされている様子を描こうと思いました。だけど、14文字しかありません。どうにか作りだしたのが、あの下の句でした。 一応それで一首の形になってから、思いました。この世界を描きたいなら、上の句は不要なのではないか?本当なら、良い子が意地悪されて困っている様子を31字全て使って描くべきではないのか?それで「誰からも好かれるなんてありえない」を表現するべきではないのか? きっとそれは正解だと思うんです。だけどそうすると、お題「誰」が消えてしまう。お題を詠み込まずにその世界を描いても、読 者がお題を読み取ってくれる可能性は極めて低いと思いました。それで、妥協しこの形のまま投稿した次第です。 私は、基本的にはどんな評でも嬉しいです。極端に悪意ある誹謗中傷などでなければ。 そして、最初に評を書かれたかた、彼女もそんな人ではないと思います。 この歌は、読者に想像の余地を与えるタイプではなく、伝えたいことが自分の中に明確にあった歌です。 そして私は、この詠み方でそう伝わると思っていました。それが出来なかったことは、私の力が足りないからだと思っています。 だから最初のかたの評で、「ああー、そうも読めるのかー」と思いました。 最後に。 私の歌に真剣に向き合って真摯な評を書いてくださったあなたに、最大級の感謝を捧げます。

011:怪(葵の助)

塩ビ製怪獣たちが踏み潰す君の悩みが造った街を

010:玉(葵の助)

お終いに気づかせないで玉止めは何もなかったように隠して

009:異(葵の助)

丁寧に分かり合おうよ異星人みたいなものだ配偶者って

008:ジャム(葵の助)

羽根付きの靴を持たない戦士らのオフィスは遥かトラフィックジャム

007:度(葵の助)

恋なんて採算度外視こんなにも桜、さくらは流れてゆくの

006:婦(葵の助)

理想的夫婦の仮面外したらもっと好きだよひとりとひとり

005:中心(葵の助)

わたくしに突き刺すあなたコンパスのようだねここが中心になる

004:栄(葵の助)

栄転で単身赴任 子の声を電話で聞けば幸せって何

003:要(葵の助)

要点をまとめてみたらこんなにもあたしの人生ちっぽけだった