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題詠blog2013自選七首

突然ですが、昨年度の題詠blogから自分で気に入っている七首を選んでみました。 
昨年よんだ百首はこちら→ http://honokaniamai.jugem.jp/?cid=4

029:幾 念のため嘘を幾つか混ぜながらブログに綴る今日のできごと
034:勢 君の名を「くん」付けで呼べば呼び捨てで返され今日も甘く劣勢
052:ダブル 双子だしダブルキャストじゃだめですかどうして姉が好きなんですか
060:何 「彼女とは何もなかった食事しただけだ」その食事が許せない
067:闇 どうぞ手を伸ばして触れて柔らかな果実かすかに揺れる暗闇
083:霞 控え目な可憐さならば熟知している霞草 侮っちゃ駄目
090:唯 妻という安穏 恋はフィクションでじゅうぶん唯川恵を読みつつ

題詠blog2013まとめ

001:新 ぱたぱたと動かす手足(そののちの翼になるよ)新生児室
002:甘 甘やかすなよと言うならあやしてよ飴もあげずに満員バスで
003:各 学校の便りは「各自」と表記して急に際立つ子らの輪郭
004:やがて 「ほっとけば赤子はやがて泣きやむ」の「やがて」が来ずにまた授乳する
005:叫 海岸と夕日がなくちゃ叫べない想いに満ちたリア充達め
006:券 変われないことは知ってる轟音のなか搭乗券受け取りながら
007:別 おやつなら別腹だから君からの電話にも出るディナーの後で
008:瞬 春だから変わるねわたし瞬きも許さないほどまわるスカート
009:テーブル あんたには無理よと笑う百貨店住まいのフロアのテーブルウェアが
010:賞 ほんとうは怖いだけなのあの人を観賞用と割り切ったのも

011:習 沸き立った男子の中に君もいた 失せろや教育実習生
012:わずか ただいまも言わずからだを抱き寄せて悔やむ2時間前のあやまち
013:極 極論で解釈するほど馬鹿じゃない「嫌いじゃない」はそういうことだ
014:更 惣菜のパート社員の香水が女子更衣室で誇らしく咲く
015:吐 口紅は進化しましたアイドルに「吐息でネット」と歌わせながら
016:仕事 薄い舌震わせ手足を投げ出して泣いてる君は仕事中だね
017:彼 実感がない2日目の横顔に心で「彼氏」とつぶやいてみる
018:闘 始業前ベージュピンクの口紅を丁寧に塗る戦闘準備
019:同じ 私には金子みすゞは響かない 小雪と同じ顔になりたい
020:嘆 縁取りに湛えた嘆きを零さないために化粧をする人だった

021:仲 先生に握手させられ仲直りそして翌朝上履きがない
022:梨 女子力が空回りして洋梨のコンポートから香る疑問符
023:不思議 子がいつか理屈で分かるその日まで不思議だね、って笑い合うんだ
024:妙 近頃の妙な噂は本当で導かれるまま体育館裏
025:滅 明滅を繰り返しつつ消えてゆくジェリービーンズ飛び散った夢
026:期 少しなら賞味期限を過ぎたって食べられるんだしどうか私も
027:コメント あの人はいつもニコニコメントスをぜんぶ食べても許してくれる
028:幾 念のため嘘を幾つか混ぜながらブログに綴る今日のできごと
029:逃 勝ち逃げのように逝く人これ以上生きにくい世にならないうちに
030:財 がま口のように笑えば財運も上がりそうだねあはははははは

031:はずれ 雨予報はずれて帰宅した子から持たせた傘が邪魔と責められ
032:猛 ピンヒール折れないように猛ダッシュできる彼女だけが掴めるの
033:夏 夏至の日に終わったふたりこれ以上長い夜なら見たくなかった
034:勢 君の名を「くん」付けで呼べば呼び捨てで返され今日も甘く劣勢
035:後悔 人違いでしょうって嘘でしょう声かけたからする後悔もある
036:少 塩少々私の方がしょっぱくてあの子の細いほそい指先
037:恨 恨みたくなくて私は水になりました。流れたのち消えますね。
038:イエス ナチュラルハイエス字カーブを曲がったら天国?ううん、ただの海だよ。
039:銃 駆け抜ける散弾銃を撃つような雨の向こうに夏のくちばし
040:誇 夏休み明けの教室誇張した話にひとつ事実を混ぜる

041:カステラ ユニコーン、ジュンスカ、カステラ、BAKU名前挙げただけでもう心臓が跳ねる
042:若 筍と若布がすまし汁の中おすまし顔で正座する春
043:慣 慣れたのか麻痺してるのか痛まないこんなに大きい傷口なのに
044:日本 日本が真ん中にある世界地図みたいに誰もが真ん中なのだ
045:喋 ヒトカラと思って歌う皆どうせ喋っているし聞いちゃいないし
046:間 間奏は長めに弾いてね走り出す君に言葉がまだ紡げない
047:繋 身勝手な家族の繋ぎだった母ハンバーグで言う卵のように
048:アルプス アルプスの天然水で酒を割る 先生、キスの話しようよ
049:括 一括でメールも写真も消去するための暗証番号も、、、痛い
050:互 青と黄が互い違いに光ったらタンポポ投げて爆破せよ、空

051:般 白線の内側を空けて下さい間もなく一般人が降ります
052:ダブル 双子だしダブルキャストじゃだめですかどうして姉が好きなんですか
053:受 悦びは受動態にて語られるシーツ上での全てに限り
054:商 球場に打音が響き沸き上がる 頑張れ!県立商業高校
055:駄目 駄目駄目と言いたくないが子は鳥の死骸つかむし飛ぼうとするし
056:善 断ると変な噂を流すのは独り善がりの親切な人
057:衰 裏返す途端数字を忘れ去り衰えあらわに神経衰弱
058:秀 秀才に恋をしたので様になる女の手本はドキンちゃんです
059:永遠 一瞬を永遠にするシャッターの前では笑う嘘つき夫婦
060:何 「彼女とは何もなかった食事しただけだ」その食事が許せない

061:獣 怪獣は君達でしょう母さんをガミガミ怪獣なんて呼ぶけど
062:氏 流れ出す血はそのままに体温は摂氏36.5℃だ
063:以上 花束に顔をうずめる君はもう知り合い以上でもないんだね
064:刑 刑罰を科すべきとまで思う我が子を少しでも傷つけたなら
065:投 投げ遣りに生きたくないが封筒の薄さで分かる不採用だと
066:きれい 受け容れてたまるか好きだお望みのきれいな別れ方はさせない
067:闇 どうぞ手を伸ばして触れて柔らかな果実かすかに揺れる暗闇 
068:兄弟 「よっ」「チィース」三十路を越えた兄弟の会話は以上でした、正月
069:視 どうか気付かないで「す」「き」の二文字を視力検査で言わせたことに
070:柿 柿の字を姓に持つ人と籍を入れ早口言葉のような友の名

071:得意 逆ギレが得意になった謝れば非を責められる会社のせいで
072:産 名産品ない地に出張する僕に「お土産不要!」はどこまで本音?
073:史 自分史のカルチャー講座は清らかに生きてる人が受けるのでしょう
074:ワルツ 大人なら転ばないよね不規則にワルツのリズムを仕掛けたマーチ
075:良 今度こそ縁談決めたい両親が私を褒めすぎ優良誤認
076:納 納得はしたのでしょうか下腹部を十月の命がノックしている ※十月:とつき
077:うっすら あんな子もいたねとうっすら思い出されるまで早く薄まれ、私
078:師 教室のなか少しでもずれないよう少年少女は調律師になる
079:悪 粗悪品ばかり産み出す手の中で卵が割れたよ 祝福しよう
080:修 意味のない間違いに塗る物でしょう紙より白い修正ペンは

081:自分 乖離する自分と自身 駅前のコインロッカー靴を投げ入れ
082:柔 柔軟剤香るハンカチ奥さんがファンデーションに気づけばいいな
083:霞 控え目な可憐さならば熟知している霞草 侮っちゃ駄目
084:左 雨のたび左肩だけ濡れているユイの頭上の傘は日替わり
085:歯 夕方は戦闘モード19時に力尽きる子の歯磨きまでは
086:ぼんやり 子の手から叩き落とした油性ペン一瞬でいいぼんやりしたい
087:餅 「赤ちゃんのような餅肌」目指すため人工物を塗り重ねてる
088:弱 「弱った」と頭掻くひと置き去りにするから私を殴って、朝日
089:出口 一度だけ出口を振り返りたくて理由を探す なくて良かった
090:唯 妻という安穏 恋はフィクションでじゅうぶん唯川恵を読みつつ

091:鯨 深海で鯨の声を受信する準備なのかも頭が痛い
092:局 メガドラッグストアのスカウト断って薬局に立つケロちゃんサトちゃん
093:ドア ドア越しの会話の果てに遠ざかる足音そして今からが夜
094:衆 家族には聞かれたくない少女らの声を公衆電話は聞いた
095:例 例外だなんて自意識過剰なの一例として在るだけでしょう
096:季節 手を繋ぎふたり「せーの!」で飛び込めば巡る季節は螺旋のようだよ
097:証 この夏の保証書にするシトラスの果汁弾ける空切り取って
098:濁 連濁のように自然に少しだけ変わる婚姻届を出せば
099:文 文鎮を「ペーパーウェイト」と洒落込めばひやりきらりとガラスのイルカ
100:止 数秒後静止画を解きゆっくりと頷いた君 答えはyes!

完走報告(葵の助)

只今完走しました。今年もうーんうーん唸りながらも楽しい時間を過ごすことが出来ました。
五十嵐様、皆様、ありがとうございました\(^0^)/

100:止(葵の助)

数秒後静止画を解きゆっくりと頷いた君 答えはyes!

099:文(葵の助)

文鎮を「ペーパーウェイト」と洒落込めばひやりきらりとガラスのイルカ

098:濁(葵の助)

連濁のように自然に少しだけ変わる婚姻届を出せば

097:証(葵の助)

この夏の保証書にするシトラスの果汁弾ける空切り取って

096:季節(葵の助)

手を繋ぎふたり「せーの!」で飛び込めば巡る季節は螺旋のようだよ

095:例(葵の助)

例外だなんて自意識過剰なの一例として在るだけでしょう

094:衆(葵の助)

家族には聞かれたくない少女らの声を公衆電話は聞いた